私立中学退学問題⑪

卒業式の翌週、無事に卒業証書と記念品や、卒業式当日付けの登校禁止解除通知と、学校に残っていた靴などの私物が送られてきた。

三学期は全て自己都合の欠席になっていた。登校した日は、遅刻と早退。
登校禁止なのに、不登校の扱いにされていた。
慌てて、進学先の高校に連絡したら
「欠席日数は問題ありません。何があろうと、4月からうちの生徒ですから」
と言ってくれた。

翌日、担任から
「そちらが希望した通り、卒業証書など送りましたが、届いたとお礼がない。どういうことか。直ぐに連絡しなさい。
あと、ムスメに本を貸したというクラスメイトから苦情が入ってます。早急に学校に送るように」
とメールがあった。

めんどくせえええ!!
本は、確かに借りていた。
直接返す機会があると思っていたようで、返せずにいたそう。
直ぐに、本を送り、メールで
届きました。送りました。
と返した。
もちろん、本が届きましたの連絡はなかった。

ムスメは、数人のクラスメイトと連絡を取り始めていた。
突然消えたムスメを心配して、スマホを持たないムスメに、家電に掛けてきてくれていた。

ムスメが消えてからのクラスの様子は、クラスメイトも担任も、ムスメのことは名前すら出さなかった。まるで、元からいないかのように。
何故なら、クラス全員、担任に個別に、ムスメの悪事を話せと尋問され、自分のせいでムスメが来なくなったと思っているから。
ムスメだけでなく、自分の悪事も誰かが話してしまってたら、同じように消されてしまうと恐怖があるから。
悪事と言っても、SNSや、学校帰りの寄り道。電車通学をしている中学生なら、結構な割合でやっていること。それさえ、バレたら消されるという恐怖。
友達が誰も信用できず、クラスメイトは本音で付き合うことは辞めてしまったと。
あれだけ、体育祭や修学旅行、合唱祭など、団結してたクラスが、嘘みたいと教えてくれた。
そして、ムスメと一番仲良しだった子は、誰よりも執拗に尋問され、ムスメのことを全て話してしまった。
あれだけ仲良しだったのに、先生にチクるのかよ!とクラスで浮いているという。

ムスメは
「仲良しだった子には感謝しかない。あの子が先生に何度も呼ばれたのは知ってるし、あの子が話してくれたから、今回処分になって、親のクレジットカードを盗ってしまったこととかも止められた。処分がなかったら、止められなかったかもしれない。あの子が辛い思いをしてることが、悲しい」
と、話してくれた。

学校は、担任は、ムスメを処分することに必死で、子供たちの心を壊している気がする。

卒業証書が手に入ったので、ムスメにスマホを返した。
寝る時はリビングで充電すること。
ルールを一緒に決めて、きちんと守ってくれている。
学校の友達とも直接会って、遊んだ。
「ムスメが羨ましい。あの学校から逃げられて。私も処分されて、早く逃げたい。」
口を揃えて友達は言っていた。

そして、ムスメのSNSを監視しているクラスメイトがいると教えてくれた。
担任に頼まれて、スパイのような役割を担っている子がいるということ。

弁護士さんも
「3/31までは安心できません」
と話していた。

そして・・・
悲劇は繰り返された。
スパイ役の子が、卒業式を最後に消えた。
その子も、クラスで手作りのものを売ったりしていたので、それを黙認する代わりにスパイ役をやらされていたのか。
結局、卒業式まで来させて、処分されたらしい。
その子は、時期も時期なので、行ける高校が決まっていないと聞いた。

この学校は、子供たちの心を壊わしてまで、見せしめを作りたいのか。